平井歯科医院
〒709-0441
和気郡和気町衣笠671-1
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一般歯科

虫歯

虫歯菌(ミュータンス菌)は唾液中の栄養分や砂糖、食べかすなどを利用してプラーク(細菌の塊)を形成します。これはネバネバして歯の表面や溝の中、歯と歯の間に付着します。(うがいでは除去できません)

食べ物が口の中に入ると、細菌が糖分を分解して酸を出し、その酸が歯を溶かしていきます。
これが虫歯です。

虫歯の予防

プラークを除去すれば虫歯は防ぐことができますが、ブラッシングでは除去しきれない溝の中、歯と歯の隣接面から虫歯が発生しやすいため、 口の中に入る砂糖の量、回数を減らすことが最重要です。

一日の砂糖摂取量が20g以下であれば虫歯の発生率は低いと言われています。
 (現実には不可能な量ですが、できるだけ減らすことが大切です。)

砂糖を摂取すると細菌が分解して酸が発生します。その結果歯が溶け始めます。しかし、歯みがきや唾液の効果で酸は中和されます。 よって、間食の回数を減らすことが虫歯予防の第一です。

虫歯の治療

初期虫歯は麻酔なしでも治療可能で切削して詰め物(レジン)をします。
隣接面に大きく広がっている時は型を採り金属やレジンの詰め物をします。

歯周病(歯肉炎、歯周炎)

歯周病とは歯肉炎と歯周炎をまとめて歯周病と言います。
 <歯肉炎> 炎症(歯ぐきの腫れた状態)が歯ぐきだけに限局している状態をいいます。

 <歯周炎> 歯周組織(歯を支えているもの)のうち、特に骨(歯槽骨)が解けてしまうのを
          歯周炎(歯槽膿漏)と呼びます。

歯周病の原因

歯の表面に付着した細菌の集団によるものです。この細菌の集団のことをプラーク(歯垢)と呼びます。 そのプラーク中の細菌が出す様々な物質によって炎症が起きる(歯ぐきが腫れて、そのあと骨が溶かされる)のです。

< 歯肉炎 >

歯周病は歯肉溝(ポケット)に歯垢と歯石がたまることから始まります。
< 軽度歯周炎 >

歯垢と歯石がたまり歯茎が赤っぽく炎症を起こしています。細菌の進入は歯肉部で止まっています。
歯肉溝(ポケット)の深さは3mm以下
< 中等度歯周炎(歯槽膿漏) >

歯茎が赤黒くなり、炎症を起こし退縮していきます。
細菌が歯周組織へ進入して骨が溶けていきます。
歯肉溝(ポケット)の深さは4mm以上
< 重度歯周炎(歯槽膿漏) >

更に細菌の歯周組織への進入が進み、骨が溶けていきます。
歯槽骨は溶解し歯茎が著しく退縮し歯がグラグラになります。
抜歯の可能性が高くなります。
歯周病と全身疾患

 歯周病は、口の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。また、歯周病は生活習慣病の一つです。 よって、歯周病を予防するには毎日の口の中の手入れや定期的な歯科検診だけでなく、生活習慣を改めて見直す必要があります。
 そして歯周病は、心臓病、糖尿病、早産や低体重児の出産などのリスクを高めるほか、肺炎、骨粗しょう症などとの関連も指摘されています。

●歯周病は糖尿病を悪化させる一因です。
歯周病原菌の菌体表面のリポポリサッカライドが白血球(マクロファージ)に貪食された時にサイトカインの一種であるTNF−αが生産され、これがインスリンの活性を 障害し、血糖値のコントロールを悪くすると言われています。 歯周病が重度の場合に糖尿病の予後が悪くなるという報告や、歯周病を治療すると糖尿病が軽快したという報告があります。

●歯周病と喫煙
タバコを吸うことにより歯肉の毛細血管を収縮させ酸素や栄養分の供給が不十分となったり、免疫細胞の働きが抑えられて抵抗力も落ちてきます。また、タールが 付着すると歯垢(プラーク)や歯石が付きやすくなります。そして、唾液が減ることにより口の中が乾燥して再石灰化が行われにくくなります。

正しいブラッシングにより防ぐことができます。(歯肉も一緒に磨きます)

つまようじ法によるブラッシングが効果的です。
(歯間部に歯ブラシの毛先を突っ込むようにブラッシングする方法です。)

つまようじ法 ステップ1
下の歯は毛先を上に
つまようじ法 ステップ2
歯に対して斜めに押し込むように
つまようじ法 ステップ3
歯の裏まですべての歯間を磨きます
つまようじ法 ステップ4
歯の裏側は歯ブラシの先のほうを使って

写真提供先 株式会社 ピー・エム・ジェー

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治療法
  • 1.正しい(症状に応じた)ブラッシングの確認(つまようじ法を推奨)
  • 2.歯石除去
  • 3.歯肉掻爬、根面掻爬
  •   歯肉溝(ポケット)の深さが4mm以上の部位
  • 4.歯周外科(外科処置が必要な場合)
  •   歯肉掻爬 根面掻爬では症状が良くならない場合
  • 5.メンテナンス(定期健診)
  •   4〜6ヶ月ごとの検診、口腔内清掃
治療例
治療前 治療後
     
     

根管治療

歯の神経を取ったり、死んだ神経を除去したり、歯の根の先に膿の袋ができているときに行う治療。根管治療後の歯には冠(かぶせ物)を装着します。基本的には前歯(前歯6本)は白色の冠で、奥歯は銀色の冠を装着します。(保険内での治療の時)
<抜髄>・・・・・・・・・・・・虫歯が神経まで達している時、神経を除去
<感染根管治療>・・・・神経は壊死して、根尖に膿が貯まっている時

虫歯が神経(歯髄)まで進行している状態です。
虫歯、歯髄を取り除きます。(神経が生きている場合)
リーマー(ファイル)

歯の神経を取ったり、死んだ神経を除去するのに使用します。
神経が壊死して根尖に膿が貯まっている場合は、根管内をきれいに掃除します。
神経をすべて取り除いた後、根充材(根の中を埋める薬)で根の中を封鎖します。

義歯(入れ歯)

レジン床義歯(保険の義歯)
金属床義歯(保険外の義歯)

上あごや義歯の台(床)の一部を金属で置き換えて強度を増したり装着感を良くした義歯です。

・<コバルト金属床義歯> − 従来の金属床義歯
・<チタン金属床義歯>   − 軽量かつ、より薄く作製可能
ノンクラスプ義歯(金具のない義歯・保険外)

やや弾力がある材料を使用して、クラスプ(金具)なしに装着できるように作製した義歯

装着前 装着後
装着前 装着後
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